コオロギプリン体多いのはデマ?論文や量を比較!コオロギパウダーも

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※2023年3月13日(月)更新

コオロギ食が今話題で、コオロギはプリン体が多いのではないか?と噂されています。

プリン体を過剰摂取すると高尿酸血症・痛風の原因となるため、あえて避けている方も多いかもしれません。

コオロギのプリン体多いのはデマなのかどうかは、チェックしておきたいですね。

論文、かつお節などの他のプリン体が多い食材と量を比較してみました。

この記事では、

・コオロギプリン体多いという論文を調べてみた
・コオロギプリン体多いのはデマなのか?
・コオロギプリン体量を比較してみた結果
・コオロギパウダーは多いかも?

について詳しくまとめていきます。

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コオロギプリン体多いという論文はある?デマ?

2013年 メンデル大学ブルノの論文より

ゴミムシダマシの幼虫は、タンパク質が豊富でプリン体が少ない代替肉である。
一方、コオロギの幼虫はタンパク質とプリンが豊富である。
高尿酸血症や痛風の人にはお勧めできない。

引用:J Sci Food Agric . (科学カルチャー)メンデル大学ブルノ 食用昆虫3種の幼虫期におけるプリン体含有量とアミノ酸プロファイル 2013年6月14日
© 2013 Society of Chemical Industry.

コオロギの幼虫を粉末にしてプロテインにしようとしていたが、プリン体が多すぎて断念されたのではないか?と言われていました。

成虫に近くなるにつれてプリン体の量は減少するかもしれません。

2014年 査読付きの科学ジャーナルに掲載されたものより

食用昆虫3種の幼虫期におけるプリン誘導体含有量とアミノ酸プロファイル

タンパク質含有量が高いことを考慮すると、昆虫は貴重な代替タンパク質源である。
しかし、それらのプリン含有量の評価はこれまで行われていません。
プリン誘導体の含有量が高いと、特定の病気を持つ人々の食事からそのような食品が除外される可能性があります。
この研究の目的は、選択されたプリン誘導体の含有量と、ヨーロッパで昆虫食に最もよく使用される 3 つの昆虫種のアミノ酸プロファイルを分析し、それらを卵白と鶏胸肉のプリン含有量と比較することでした。

結果
個々のプリン誘導体の含有量とそれらの総含有量は、昆虫の種に大きく依存していました。3 種すべてのプリン含有量は、卵白よりも有意に高かった (P < 0.05) が、鶏の胸肉よりも有意に低かった値もあった (P < 0.05)。
総タンパク質含有量は、ミルワーム (Tenebrio molitor) で 548.9 g kg(-1) 乾物 (DM)、スーパーワーム (Zophobas atratus) で 551.6 g kg(-1) DM、コオロギで 564.9 g kg(-1) DM ( Gryllus assimilis)。結論 ミールワームとスーパーワームの幼虫は、タンパク質が豊富でプリン体が少ない代替肉です。対照的に、コオロギのニンフはタンパク質とプリンが豊富で、高尿酸血症や痛風の人にはお勧めできません。

引用:@article 食用昆虫 3 種の幼虫期におけるプリン誘導体の含有量とアミノ酸プロファイル

Semantic Scholarは、アレン人工知能研究所(Allen Institute for AI)が開発。

人工知能を利用した科学文献の研究ツール。

上記の論文によりますと、プリン体が高いのは「コオロギの幼虫」です。

成長していくにつれてプリン体は減っていくとのこと。

プリン体が多いかどうかは、実際どのくらいの成長段階で収穫してるかを知る必要があります。

もし早い段階で収穫してるなら、プリン体が多いということになります。

SNSを見ていると、報道のVTRで小さいものも少し混じっていたらしいです。

表示規定なども特にないので、プリン体が高いものも一部交じっていることもあるかもしれません。


@article 食用昆虫 3 種の幼虫期におけるプリン誘導体の含有量とアミノ酸プロファイル

コオロギの幼虫100gあたり、3141.93mgに達するとのこと。

成虫を食べるということを前提としているため、参考程度と言えるレベルでしょう。

Wikipedia「プリン体及び尿酸の含有量」

プリン体含有量の多さ
M Bednářováらの「食用昆虫3種の幼虫期におけるプリン誘導体含有量とアミノ酸プロファイル」によると、ジャマイカンフィールドコオロギ(Gryllus assimilis)の幼虫のプリン体及び尿酸の含有量は100g当たり3141.93mgに達し、ミールワーム等の他の虫と比べても多量を含有している[26]。ただし、このうち2218.81mgは尿酸であり[26]、プリン体と異なり尿酸を直接摂取しても血中の尿酸値は増加しない[27][28]。また、M Sabolováらの研究によると、ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)の成虫におけるプリン体総量は、メスが乾燥重量100gあたり601mg、オスが696mgであった[29]。

引用:Wikipedia コオロギ

尿酸とは、老廃物で体外に排出されるものです。

体内で利用しきれなかったプリン体という成分が、肝臓で分解されて生じます。

尿酸はそのまま接種しても吸収されないため、「2218.81mgは尿酸」が加算されている数値は正確ではないでしょう。

3141.93mgー2218.81mg=923.12mg(尿酸を引いた数値)

尿酸を引いたプリン体の数値は低くなるらしく、ネットに上がっている数値は誤りとなります。

ただ、幼虫のプリン体は、これでも高いのは違いないです。(100gあたり300mgで多いという基準になるため)

コオロギプリン体多いのはデマ?

結論、コオロギ成虫のプリン体を研究した論文はネット上に無いため、「コオロギ=プリン体が多い」というのは根拠がありません。

「コオロギの幼虫はプリン体が多い」という研究結果(メンデル大学ブルノの論文)はあるようでした。

よって、現段階では、コオロギ=プリン体が多いのはデマとなります。

これから正確な値を調査するのではないでしょうか。

新しい情報が入り次第、追記していきます。(2023/3/7 現在)

コオロギプリン体量を比較!!コオロギパウダーは多いかも?

「プリン体が多い」の定義は、食品100gあたり300mg以上含まれていることです。

プリン体は、1日400mgの摂取量が目安と言われています。

かつお節のプリン体が多いのは、乾燥で濃縮還元されているため。

海産物が高くなっているのは、干物など、加工段階で乾燥させているのはあるかもしれません。

同じく、コオロギパウダーは粉末で、乾燥加工しているので他の食品よりプリン体が多くなる傾向があります。

かつお節を100gもガツガツ毎日食べる人はいないと思いますが、比較に載せてみました。

ネット上の情報によりますと、300mgに近いものはプリン体が極めて多いとのこと。

成虫のプリン体を調べた論文がまだ無いものの、幼虫の段階(尿酸の値を引いている数値)で923mgもあるのなら成虫も高いと考える人はいるかもしれません。

※成虫でどれくらいプリン体が減っているのかという研究結果が出れば納得できますが・・・。

コオロギの粉末が100g以上入っていると仮定した場合、通常の食品よりもプリン体が高くなりそうですね。

お菓子にコオロギパウダーが入っているのか?常食しても問題ない量なのか?

そのあたりが気になるところでしょうか。

※追記
匿名掲示板「2ch.sc」開設者、ひろゆきさんの見解も載せておきます。

まとめ:コオロギプリン体多いのはデマ?論文や量を比較してみた!!

コオロギの幼虫の段階は、プリン体が923.12mg(尿酸を引いた数値)ほどあり、通常の食品より極めて高いという結果です。

成虫になればプリン体はどんどん減っていくかもしれません。

しかし、かつお節のようにパウダー状の加工状態が多いため、他の食品よりプリン体が高くなる傾向はありそうです。

逆に言えば、コオロギの原型をとどめている加工であれば、そこまでプリン体は高くならない可能性もあります。

ただ、成虫コオロギ(粉末パウダー)のプリン体の正確な数値が出るまで、痛風の方は、あまり進んで食べない方が良いでしょう。

コンビニのお菓子として既に売ってるようですし、早めに調査結果が欲しいですね。

コオロギはプリン体が多いのか?について新しい情報が入り次第、今後も追記していきます。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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Posted by Chiroru